Called ∀Gundam
半月型のモチーフを組み合わせたシドミード氏の流麗なデザインの再現度は素晴らしいの一言です。
工業製品を思わせる様な平面と曲面の構成は独特の空間を造り出していますね。ここまでミードでザインを昇華させたカトキハジメ氏のリファイン作業も高い評価です。
胸部のハッチは開閉式ですが写真で観て判る様に閉じた状態はパネルラインがまるで定規でラインをひいた様にぴったり合わさります。
脚部後面のスラスターベーンもその複雑な構造を再現しています。
足の可動に合わせてベーンの一枚一枚が連動して動きます。
ヒゲのMSと異名を取る∀の最大の特徴である頭部もこの通り。
目の奥がホイルシールで外光でキラリと光るのはキットの仕様のまま。至れり尽くせりです。
コクピットは劇中通りにコアファイターとして分離可能です。
キャノピー部のクリアパーツごと開店して飛行状態になります。
ボルジャーノンとのツーショット(^^;
実はMGザクver.2だったりしますがほとんど違和感ありませんね。
さて、ここからが今回の本題。
∀ってデザインが発表された当時はこんな物はガンダムじゃないと賛否が分かれました。
確かにあのヒゲはインパクトありましたからね。
では一体どう言う条件ならばガンダムと言えるのでしょうか?
ガンダリウム合金を使ったMSという話もありますが(それ故にリック・ディアスがγガンダムと呼ばれることも)ここでは外見上の記号でまとめてみたいと思います。
まずはなんと言ってもガンダムを特徴付けているのは顔ですね。
ガンダム顔が付いていればガンダムと言い切ることも可能です。
頭部の特徴をあげるとざっとこんな感じです。
A. マスクとヘルメットの二重構造
B. 額V字型アンテナ
C. 側頭部ダクト
D. 頭頂部チョンマゲ状突起
E.5角形ツイン・アイ
F. 頭部バルカン砲
G. 鼻スリット
H. 口突起
この中でもB.とE.が比重が大きい部類でしょうか?
あの富野監督もクロスボーンガンダムの中でそう語っています。
一方∀がガンダムかどうか物議をかもしたのはV字アンテナの代わりにヒゲだったからに他なりません。
頭部以外の特徴は以下の通り。
1.胸左右対のダクト
2.首基部襟状のパーツ
3.胴体中央コクピット部張出
4.股間フンドシ部
5.ビーム銃装備
6.シールド装備
7.臑ふくらはぎ部
8.足甲部ガード
9.足底の二重構造
10.背部ビームサーベル
11.バックパック型推進ユニット
12.ボディ全体が赤・青・黄またはそれに準ずる3色で塗分け
13.コア・ファイター・システム
以上を宇宙世紀シリーズの主要なMSについてまとめてみたのが次の表です。
さすがにSeed等の他の世界観のシリーズまでは数が多過ぎて断念しました。
興味のある方は御自身でまとめてみてはいかがでしょうか?
こうしてみると∀は百式やGP02並みにはガンダムしてると言えそうですね。(笑)
逆にGP01と03は全部の特徴を引き継いでいるので、まさにガンダムです。
次いで点数の高いのはMk2とνガンダム。
やはり初代のリメイクを目指したデザインと言えます。
全ての機体で用いられている特徴としはてA.ヘルメット構造とD.チョンマゲ、4.フンドシ、9.足底ソール.があります。
ただし、これらはガンダム以外のヒーロー系ロボットでも多く見られる物ですのでこれだけあればガンダムとは言えないでしょう。
いかがでしたでしょうか?
上記の条件を揃えればあなたもオリジナルのガンダムがデザイン出来ますよ。(笑)
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