『鏡音リン・レン』再考
これはピアプロの『鏡音リン・レンの曲を下田麻美さんに歌ってもらっちゃうぞコラボ!』の参加賞ですね。
残念ながら選にはもれましたが応募した曲『鏡(ガラス)の迷宮』はその成立のいきさつもあって個人的には思い入れのある作品ですし、こうして形に残る物が得られたのは嬉しいことです。機会をみて桃邪気さんの霊前に報告したいと思います。
さて『鏡の迷宮』は改良版とされるリン・レンAct.2を用いて製作したのですが、必ずしもベターなチョイスではないということをネットのあちこちで見かけました。
初代の無印リン・レン(以降Act.1と記します)はじゃじゃ馬で扱い辛いと言う印象でしたので何も考えずにAct.2を使ったのですが、試しに同じVSQファイルをAct1に替えてみました。
確かにそのままでは音の粒がバラバラでところどころノイズっぽくもなりこれは後加工をしっかりしないといけないと感じました。
ですが、ここでAct.2版を聴いてみると全体的にふにゃふにゃとしてパンチにかけた感が否めませんね。
それに比べるとAct.1では音の輪郭がしっかりと出て特に高音域の抜けが良くなっています。
Act.2にしたことにより粒がそろった分、音素の成分で失われた物があるみたいです。これはどう加工しても元には戻りません。
VSQのパラメータの追い込みやコンプレッサーを強くかけるとかリバーブやエコーの重ね方とかで面倒でもAct.1で地道に調整して行く方が良い結果が得られることも多い様です。
ということで現在Act.1版で再調整しています。まだまだ調整が足らないのでもう少し時間がかかりそうですが出来上がりましたらこちらで報告します。
既にAct.1は販売を終了して入手は困難ですが、お持ちの方はAct.2と旨く使い分けるのが良いでしょうね。って今更な感がありますけど(汗)
DTMマガジン増刊『The VOCALOID CV03 巡音ルカ』に初音ミクのバージョンアップ版を検討していると言う記事がありましたが、もしリン・レンAct.2と同じ手法を取られているとしたらちょっと疑問が残ります。
現状でもミクはかなり扱い易く表現の幅もあるのですが引き算式の調整をデータベースに加えるのはいかがなものかと。
まぁ僕の杞憂なのかもしれませんが・・・。
リン・レンの後発となる『巡音ルカ』は実際にしっとりとした音造りに感じますので、そう言う方向性での調整はされていると思われます。
6月発売予定のインターネット社『Megpoid』はどのように仕上げて来るのかが気になりますね。
オマケ情報
鏡音リン・レン関連のアイテムがいくつか発売中・近日発売予定ですね。
まずはグッドスマイルカンパニ−から。
痛車用のデカール・ステッカー類。
GSRキャラクターカスタマイズシリーズ(発売中)
「デカール03/鏡音リン・レン 1/24scale用 」
「シールセット03/鏡音リン・レン 1/10scale用 」
「ビッグサイズステッカー03/鏡音リン・レン 」
1/8スケールフィギュアは当初5月予定でしたが発売が6月に延びてしまいました。
「1/8scale 鏡音リン 」
「1/8scale 鏡音レン 」
セガのパール塗装版プライズフィギュアも6月予定ですね。
「VOCALOID EXフィギュア ver1.5 初音ミク&鏡音リン」
タイトーのサイトによると6/18頃の入荷予定らしいです。
気になる人はゲーセンをチェックです。
タイトー公式ページ 6月の入荷予定
ボークスの完成品フィギュア「モエコレ+」シリーズは初音ミク、鏡音リン・レンともに品切れですがレジンキャスト製ガレージキット版のリン・レンはイベントおよびボークスSR(ショールーム)各店で販売中だそうです。
ボークス Figure Figure
「1/6scale 鏡音リン」
「1/6scale 鏡音レン」
腕に覚えのある方は挑戦してみてはいかがでしょうか?
これだけのアイテムが立続けに出るとお財布には厳しいですが定額給付金で対処しますかね(笑)
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コメント
初音ミクのバージョンアップはACT.2では無くて、追加音源データベースを別売りする形になるみたいですよ
これは(力強い声)(ささやき声)(大人っぽい低音)など別パターンの音源データベースをたくさん追加する物で、歌わせる曲の雰囲気に合わせて選択したり、同じ曲の中でデータベースを切り替えながら歌わせたる事でより表現力を高めたりする物らしいです
単なる追加音源なので、今までの標準搭載の声はデフォルト音源という形でそのまま使えるみたいですよ
投稿: 野良犬 | 2009/09/07 09:11