連作短編集4巻目で完結編です。
戦争により通信手段が壊滅し情報伝達として残されたのは昔ながらの手紙という世界。
その手紙を配達するのがアストロラーブ・メイルサーヴィス社の人型自立機械メルクリウス。
本作の主人公メルクリウスの少女シルキーは戦争で疲弊した人間たちの孤独や悲しみを癒すため自意識システムを搭載しているのですが彼女はバグのために自立機械なら本来実行出来ない行動もしてしまいます。
シルキーは手紙を配達する先々で様々な人と出会ってより人間らしい感情を育んで行きます。
最後のエピソードでは紛争のまだ続く地域にメルクリウスを1体派遣することになりシルキーを含むメルクリウス達自身で誰が行くのか相談するということになります。
危険な地域であるゆえに最も相応しい人間との対応が出来るメルクリウスとは何かと言う論点になり、機械の目を通して人間と言う矛盾を抱えた存在について深く切り込んで行きます。
感情を持ったロボットという良くあるテーマを扱っていますが人間対ロボットと言う構図でだけでなくロボット対ロボットという第三者的な視点で物語が進むのはなかなか興味深かったです。
人とは?心とは何か?色々と考えさせられる作品でした。
とは言えこのシリーズに最初に手を出した理由は赤い制服にスクーターにまたがった少女と言うビジュアルに惹かれたからなんですけどね。(^^;
ポストガール4
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